「炭水化物抜きダイエット」と世間で一般的に言われているダイエット方法は、
- 炭水化物を摂らない
- その代わり炭水化物以外なら、何をどれだけ食べてもよい
というやり方です。
ですが、このやり方ではうまくいくはずがない、ということを先に言っておきましょう。
詳しいやり方
炭水化物を摂らない
炭水化物とは簡単にいうと糖質のことです。(「食物繊維」でない糖質です)
砂糖の入った甘いお菓子などはもちろん、ご飯やパンなどの主食や、アルコール、あとニンジンやジャガイモなどの根菜にも多く含まれています。
このような飲み物や食べ物は、一切口にすることができません。
ただし、一切の炭水化物を口にしないということは不可能です。なぜなら、お肉や野菜にも炭水化物は含まれているからです。ですので正確には、「炭水化物を多く含むものを摂らない」という言い方が正しいかも知れません。
炭水化物以外なら、何をどれだけ食べてもよい
こんな甘いフレーズ、一体だれが考えたのでしょうか?炭水化物さえ取らなければお肉も魚も、もちろん野菜も好きなだけ食べても良いのですから、まるで夢のような話ですね。
このやり方で痩せる理由
このやり方の特徴は、とにかく炭水化物を体内から無くしてしまうことです。
そうすることでなぜ痩せるのかというと、1つは脂肪の元となる炭水化物を摂らないことで、糖が脂肪になって体につくことを防ぐこと。
そしてもう一つ、体に必要な「糖」を体内から無くしてしまうことで生命の危機状態を強制的に作り出し、脂肪や筋肉から無理やり糖質を作り出す「糖新生」が行われるようにすることです。
そうすることで脂肪が糖を作り出すために消費されるので、脂肪の燃焼が加速されるというわけです。
このやり方の欠点
体に不調が起こる
炭水化物は体の5大栄養素の一つに数えられる栄養素です。つまり、生命を維持していくうえで「必要」な栄養素なのです。
不足すると体のいろんなところに不調が起こります。病気になって元に戻らないケースもあれば、最悪の場合は死に至ることもあります。
満足感を得にくい
炭水化物でないなら何をどれだけ食べてもいいのに、満足感を得られない?不思議ですね。
でも、炭水化物抜きでは「満腹感」を得ることはできても、「満足感」を得ることは、なかなか難しいのです。
- お腹いっぱいなのに、まだ何か食べたい
- お腹すいているのに、何も食べたくない
- 何か食べたい…けど、どれも食べたくない
こんな経験ありませんでしょうか?
これは、満腹感を司る「満腹中枢」と、食欲を司る「摂食中枢」が、一つでなく別々に存在しているために、こんなことが起こってしまうのです。
炭水化物はご飯やパンなど「主食」以外にも少しは含まれていますので、「主食」を抜いても少しは摂取できます。でも、例えばお酒を飲む席で「お腹いっぱい食べて満腹なのに、なぜか満足していない…〆のラーメンかお茶漬けが恋しい…」こんなことって、よくあることです。
結局、主食抜きでは「満腹感」は得られても「満足感」を得ることは難しく、「何か食べたい」という衝動は収まりにくいです。
食べ過ぎによる弊害
食べても食べても満足できない、けど、何をどれだけ食べてもよいのだから…と食べ過ぎてしまう人もいるでしょう。
ですが脂質はもちろん、タンパク質も摂りすぎると太る原因になりますので、ダイエットとしては効率が悪いです。
また、体に必要とされているビタミンやミネラルその他、ほとんどの栄養素には「摂りすぎによる弊害」があります。体に良いといわれる食べものでも、食べ過ぎると「栄養過多」となり、体にとっては良くありません。
「炭水化物以外なら何をどれだけ食べていい」、というやり方ですが…
結局のところ、食べ過ぎてはいけないのです。
大変勉強になっております。有難う御座います。
実は一か月程炭水化物抜きダイイットをやってみたことがあります。そのときは肉・魚・玉子だけ
食べたのですが、いつもより早く満腹感を得られ、食べ過ぎにはならず、甘いものも欲しくはなりませんでした。体質とか期間とかの関係なのだと思いますが、読ませていただいていて思い出しましたのでメールさせていただきました。