炭水化物抜きダイエットをおこなうと、体にさまざまな不調があらわれます。また、糖質を制限してタンパク質や脂質を多く摂取するという特殊な食生活が、重い病気を招いてしまうかもしれません。

糖質が不足して起こる不調

糖質を制限すると低血糖状態となり、頭痛や倦怠感、手の震えなどの症状があらわれます。

タンパク質が不足して起こる不調

人は1日に60gのタンパク質を摂取する必要があります。

肉なら300g、牛乳なら2リットル、豆にも多く含まれていますし、いろんな食材に含まれていますので、きちんとした食事をしていればほとんどの人は不足しないと思います。

でももし、「普段の食事から炭水化物を抜くだけ」というやり方をしたら、タンパク質が不足してしまうことになります。なぜなら、炭水化物で得られないエネルギーをタンパク質から得ようとするため、タンパク質が消費されるからです。

食べ過ぎて起こる不調

上でも述べたように、糖質が不足しているならタンパク質が多く消費されます。そのためタンパク質を多めに摂る必要があるのですが…、摂りすぎるとそれはそれで問題があります。

糖質の代わりにタンパク質や脂質の多い食事を長期間続けることによって、血液中の悪玉コレステロールが増加してしまいます。このため、脂質異常症から動脈硬化をひき起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気にかかるリスクが高まります。

骨粗しょう症また、炭水化物抜きダイエットで糖質を制限する代わりにタンパク質を多く摂ることで、骨粗鬆症になりやすいという報告が、海外で出されています。高たんぱくの食事の摂ると、体内ではタンパク質の代謝のために、骨のカルシウムが利用され、これが原因で骨粗鬆症をひき起こしやすいとされています。

糖新生で起こる不調

炭水化物を摂らなくても、タンパク質や脂質からブドウ糖を作り出す「糖新生」が起こるため、脳へのエネルギーは十分とはいえないものの、なんとかしばらくは生きていくことはできます。

でもこの糖新生に頼ったエネルギー生産を続けていくと、よくありません。

糖新生を行うのは「肝臓」です。この肝臓はとても忙しい臓器で、先に述べた糖新生はもちろん、糖質をグリコーゲンに変えてため込んだり、そのグリコーゲンを糖質にして放出したりといった、エネルギーの調節もしています。

でも、糖質が体内にいっぱいあるときは肝臓で糖新生を行って糖質を作る必要がないわけですから、糖新生機能は休んでいられるわけです。

ところが、いつも糖質が枯渇している状態では、肝臓での糖新生はフル稼働。寝ている間も起きている間も肝臓は糖新生「ばっかり」に大忙しです。同じことばかりずっとさせられたら、肝臓もさすがにくたびれてしまいます。

肝臓は他にも解毒や胆汁の生成、熱の産生などいろんな役割のある重要な臓器です。壊してしまってはダイエットどころの騒ぎではありませんよ。


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