炭水化物抜きダイエットで糖質を制限して、代わりにタンパク質や脂質を多く摂取することで、胃や肝臓、腸内環境などにも、深いダメージを与えてしまう危険性があります。

「炭水化物抜き」という、特殊な食習慣が内臓にもたらす危険とは?

肝臓に負担がかかる

肝臓

「沈黙の臓器」とも呼ばれる肝臓。炭水化物抜きダイエットでは、この肝臓にも重い負担をかけることになります。

その危険性とは、どのようなものなのでしょうか。

なぜ肝臓に負担が掛かるのか

炭水化物抜きダイエットで糖質を制限すると、肝臓は蓄えてあったグリコーゲンを分解して使用します。そしてその蓄えも尽きると、今度は筋肉のたんぱく質(アミノ酸)を分解してブドウ糖を作りだそうとする「糖新生」を行います。

この「糖新生」を行うのが「肝臓」です。糖質不足を補うために糖新生を繰り返し行うと、肝臓に大きな負担をかけることになります。

やがて肝臓は疲れ果て、本来の役割を果たせなくなってしまいます。

肝臓の役割とは

肝臓は本来、代謝、胆汁の生成、エネルギーの貯蔵、解毒という役割を持っています。肝機能が低下すると、この役割をスムースに果たせなくなります。

これは薬物やアルコール依存症の場合と、同様の結果を招くことになりかねません。肝機能が低下すると解毒作用が低下しまい、疲れやすい、食欲不振、倦怠感、肌荒れやシミ、イライラなどの症状があらわれます。

胃に負担がかかる

負担そんなにたくさん食べてないのに胃がもたれる、胃の調子がどうも良くない…炭水化物抜きダイエットを行っている人たちから、こんな声をよく耳にします。これはやはり、炭水化物抜きという、特殊な食習慣のせいなのでしょうか。

原因はタンパク質や脂質を食べ過ぎること

「胃」は食べたものを消化する器官。炭水化物を抜いただけでは、胃に負担は掛かりませんし、もともと炭水化物が胃にかける負担は大きくありません。

ても炭水化物抜きダイエットをすることで食欲が満たされず、タンパク質や脂質をたくさん食べてしまうと胃に負担がかかってしまいます。タンパク質や脂質は糖質と比べ、胃にとどまっている時間が長いことが原因です。

食事をして食べた物は、食道を通って胃へと運ばれ、胃液と胃のぜん動運動によって、おかゆ状にまで消化されます。そして、さらにぜん動運動を強めて、消化物を腸へと送り出します。

消化物の輸送は食後10分位から始まり、3~6時間後には胃は空っぽになります。
タンパク質、脂質、炭水化物の中では、炭水化物がもっとも早く腸に送られます。
しかしタンパク質は、炭水化物の2倍以上かかります。
脂質は胃のぜん動運動を抑えてしまうので、さらに時間がかかってしまいます。

ですから、炭水化物抜きダイエットでタンパク質や脂質をたくさん食べると、胃に負担がかかってしまうのです。

日本人の胃はデリケート?

胃がデリケート日本人はもともと、米や野菜、魚など、胃の負担の少ないものを主に食べてきました。ですから欧米人に比べ、胃がデリケートにできていると言われています。

炭水化物抜きダイエットのように、タンパク質や脂質を主食代わりに食べるには、不向きな胃かもしれないですね。

腸内環境の悪化

腸内環境健康な腸内環境作りを担う善玉菌。ですが、炭水化物抜きダイエットが、この善玉菌を危機に追いやっていることをご存知でしょうか。

善玉菌が減少し悪玉菌が増加すると、体にさまざまな悪い影響がでてきます。悪玉菌は、アンモニアやインドール、パラ-クレゾールなどの腐敗物質を作り出し、ニオイ以外にも発ガンを促進させるなどのダメージを体に与えます。

なによりも、腸内環境の悪化は「痩せにくい体」になってしまうことにもつながります。

なぜ腸内環境が悪化してしまうのか

まず、炭水化物を摂らないことで善玉菌が著しく減少してしまいます。
炭水化物はビフィズス菌や乳酸桿菌(ラクトバチルス)などの善玉菌のエサとなっています。

そして、タンパク質や脂質を多く摂ることで腸内の悪玉菌が増えてしまいます。
タンパク質や脂肪は、ウェルシュ菌など悪玉菌のエサとなっているのです。

ですから炭水化物を極端に制限するだけでも善玉菌は減少するのに、
さらに炭水化物の代わりにタンパク質や脂肪を多く摂ってしまうおかげで、悪玉菌がグッと増えることになります。

善玉菌は貴重な菌

腸内環境善玉菌はもともと、口から摂取しても胃酸でほとんど死に絶えてしまい、運良く生き残った菌だけが腸内にたどり着くことができるという貴重な菌です。

それなのに、炭水化物抜きダイエットが、ますます善玉菌減少に拍車をかけていることになります。


One thought on “内臓に負担が掛かる

  1. 低炭水化物ダイエットをしていたとき、体重-6キロ、BMI21になるまで米、小麦などを一切食べず野菜、肉を多量に(いくら食べても満腹にならずお腹がはちきれそうになるくらい)食べていたため胃腸にとても負担がかかりずっと泥状便に悩まされ(泥状便なのに腸内には多量に便が残っている便秘という困った症状)、更に逆流性食道炎、胃炎、大腸炎、脂質異常症になってしまいました。ダイエットを止めて2年経過した今でも治療中。すぐに疲れてしまうため運動ができずダイエットを止めた途端に太りだし今では+8キロ。やらなければよかったと後悔しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です